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連載小説
Koyuri Shiina
第11話 1/2
PROFILE
椎名こゆり
(しいなこゆり)
現役風俗嬢。
「イメクラやホテヘルを経て、現在は都内で車に酔いつつデリヘルやってます」
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高森さんからの電話が鳴っている。
あなたに恋してハッピー♪みたいな浮かれきった曲を設定した過去のあたしをうらむ。早くあきらめて切って……ていうか着うた発明したやつ死ね。
「……あいつから?」
一瞬の挙動不審を見逃さないえりかさんは、出ていいよとも、出なさいとも、出ちゃダメとも、言わない。
「たぶん、コンビニにしては長いし、あたしが、なんかこう傷ついて帰ったみたいに思ったんだと思う。だから、またすぐメールが来ると思うから、そしたら、そしたら返す……」
言い訳みたいに解説すると、えりかさんはニヤッと笑ってこう言った。
「もうなんでもお見通しなのね。あたしたちが一緒だって知ったら、びっくりするだろうね、ふふふ」
それはちっともこわい感じじゃなくて、あたしへの嫌みも憎しみも見えない言い方で、むしろ秘密を楽しんでるようで。そうか、この人は、はじめからあたしを敵だとは、思っていないんだ。あたしが高森さんを奪ったなんて、1ミリも思ってないんだ。そして、実際その通りだ。
「あのさ。高森さんと、どういう状況っていうか……今」
えりかさんは目を伏せる。 アナタニハ、関係ナイコトデショ。ということ?…ううん。 アナタハ聞カナイ方ガイイ。と言ってるんだ。
でもあたしは引かなかった。
「知りたい。知る権利は、ないのかもしれないけど、知りたい」
「権利がないなんて思わないよ、だってリオちゃんはあいつのこと」
「好きだよ。好きだったよ。でも、でもあたしは、えりかさんのことも、好き、だよ」
なにか言葉を発するだけで一緒に涙もこぼれそうだったけど、もう泣いちゃダメだと思った。あたしが泣いたらえりかさんは何も言えなくなる。
「だから。ぶつけてほしい、本当のこと。知って傷つくとかもうどうでもいいの、お願い」
第11話「開かない扉」
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お客さんの唾液が耳に入ってしまったので綿棒でガシガシやってたら外耳炎になりました。お耳大好きっ子がたまにいて困りますよね。死守しましょう。でも耳鼻科は楽しいです。