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連載小説
Koyuri Shiina
第12話 1/4
PROFILE
椎名こゆり
(しいなこゆり)
現役風俗嬢。
「イメクラやホテヘルを経て、現在は都内で車に酔いつつ デリヘルやってます」
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うす暗い部屋で、携帯のランプだけが光っていた。
未読メール1件。
エリナちゃんからだ。
─で、例の王子様とのデートは、どうでしたか?
「自分の国に帰ってゆきました☆」
と書いて送ると、
ものすごい早さで返事がきた。
なにそれ!
と、
飲みにいこうよ、
という文字が、
キラッキラに光るデコメで。
彼女はお酒が強い。
隣で見ていると、いつも楽しそうに飲んでいる。
待機ではいつも、ミネラルウォーターを少しずつ、時間をかけて口にするだけなのに。
「そっかぁ…
…そんなことが、ねぇ。
いつの間に、
ていうか、びっくり」
「うん。
でも意外と今は、平気っていうか。
もう、ずーっと前にあったことみたいな気分だよ」
「でもさ、来年こっちで就職しようとしてんでしょ?
そしたら、付き合うの?」
「それは…
…ないんじゃないかなあ。
ないと思うよ」
「えっ!?
そういう話にはなってないの!?
ていうか、彼はそういうつもりじゃないの?」
「うん。
話さなかったし、
なにもそういう……
約束とか、してない」
第12話「あたしの王子様」
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サキと紺野くんのお話は今回でおしまいです。
つたない小説でしたが一年間読んでくださってありがとうございました。
楽しかったです!